ペットショップにカブトムシの幼虫や成虫が並び始めました。
住宅展示場などで子連れ家族を呼び込むために、先着でカブトムシのつがいをプレゼントしたりと、夏には大人気の昆虫の一つですね!
我が家もカブトムシを飼っています。
と、言ってもペットショップで購入したのは5年前ですが…。
我が家のカブトムシはたった一組のつがいからスタートし、今年は30匹以上が元気に成虫になっています。
もし、カブトムシを毎年ペットショップに買いに行っているなら、ぜひ今年は幼虫を育ててみてください。
カブトムシの一生
まずは、カブトムシの一生を簡単に説明します。
5月から8月にかけてペットショップで購入したカブトムシはその後どうなるでしょうか?
だいたいのカブトムシは8月から長生きしても9月か10月までには死んでしまいます。
ですが、つがいで飼った場合はメスが卵を産んで、かわいい幼虫が生まれます。
卵はメスが産んでからだいたい2週間くらいで幼虫が生まれ、そこから幼虫のまま冬を越し、4月の終わりから5月にかけてサナギになり、一月ほどで私たちがよく知っているカブトムシの姿となります。
卵の産まれた時期で、成虫になる時期は多少ずれますが、だいたいこのサイクルを繰り返しています。
カブトムシが卵を産む環境
カブトムシをつがいで飼う場合、透明ケースに止まり木に、枯草などを入れると思いますが、卵を産んでもらいたければ、ぜひマットと言われる土(正確にはくち木を発酵させたもの)を20センチくらいの深さまで入れてあげて下さい。
つがいで飼っているとすぐに交尾を始めます。
交尾の音が相当うるさいです^^(結構長く1時間以上?交尾する事もありました)
そうこうするうちにメスの姿を見なくなります。土にもぐって卵を産んでいます。
今回、記事を書くにあたって、いろいろ調べると一回に2~3個の卵を何日かに分けて産んでいるようです。
卵は米粒くらいの大きさで、形は楕円といっても丸に近い形で、白い色をしています。
さわると弾力があります。
卵は別のケースに1個づつうつした方がよいと書いてあるサイトもありますが、Pandaはそのまま土に入れっぱなしです。
2週間ほどすると卵の色がオレンジっぽくなってきて、ちょっと丸みがぱんぱんになります。
中から、小さな白い幼虫が出て来ます。
カブトムシの幼虫の育て方
幼虫に特別な餌は必要ありません。そのままマットを食べてどんどん大きくなります。
卵は20個から30個くらい産むようですが、はじめてつがいで飼った年は17匹くらいの幼虫がそのまま大きくなりました。
幼虫の食欲は旺盛なので、マットはどんどん目に見えて減っていきます。
その代わりに土の上を覆うのは幼虫の糞です。黒くて、大人の小指の爪くらいの大きさです。
糞と言っても人間のような匂いはしません。
Pandaは節約のために月に一回、マットをあらい目のざるで土をふるってから糞だけ捨てていました。
それに新しいマットを足してあげます。
気を付ける事は乾燥させない事と、土もケース上部までくらいいっぱいにしてあげる事の2点です。
あと、Pandaはカブトムシのケースを冬も夏も室内に置いていましたが、屋外に置く場合は温度に気を付けてあげて下さい。
夏の虫のイメージが大きいので、夏の暑さに強いイメージがあるかもしれませんが、比較的涼しい山で生活しているのを想像すると、今の日本の35度だの36度だのいう気温では死んでしまいます。
我が家は夏場はずっとエアコンを入れていたので、エアコンの入った室内だと問題ないですが、室内でも涼しい場所においてあげて下さい。
気温が上がるベランダはやめた方がいいです。
カブトムシの幼虫たちはマットを食べて秋から冬にはかなり大きくなります。室内であたたかいと冬眠もせずそのままマットを食べて大きくなります。
ちなみに、幼虫も飼育ケースの中で結構うるさいです。夜とか常に動く気配がします。
カブトムシがサナギになったら
4月、サナギになる前に幼虫たちはいっぱいマットを食べます。新しいマットをたくさんあげて下さい。
そして、ごそごそとうるさかった飼育ケースが、しーーーんと静寂に包まれます。
そう、4月から5月に幼虫たちはサナギになったのです。
体を縦にして、白い色が次第に黄色っぽくなり、オレンジっぽくなり、茶色くなり、動かなくなります。
この間は餌も食べません。
透明ケースで飼っていたら、幼虫から成虫になるまで観察できる事がありますよ。
カブトムシの羽化
一月ほどでカブトムシはサナギから成虫になります。
最初はあまり動きません。ある日あの、カブトムシの角だけがマットからのぞいている!とびっくりする事があります。
そして、翌日の深夜あたりから、ブーン!と羽を羽ばたかせて飛び始めます。
大変力が強いので、ケースの蓋をずらして逃亡している事もあります。
カブトムシは朝の8時くらいまで元気いっぱいです!
体を縦にしたまま飛ぶ姿はとっても可愛いので、お散歩させてあげてみて下さい。
カブトムシの餌
いろいろ言われていますが、もうダントツでゼリーです!
理想としては毎日1匹に1個はあげて欲しいです。(なので、たくさん飼うと結構餌代がかかります)
ゼリーが切れた時にはバナナやリンゴも美味しいそうに食べていますが、バナナは腐りやすいのと、コバエが湧きやすいので、ゼリーが栄養の点でも、衛生面でもおすすめです。
昔から言われていたスイカは水分が多すぎて、カブトムシがお腹をこわす事もあるので、あげない方がいいです。
(ちなみに、100均で買ったゼリーは我が家のカブトムシたちには人気がありません。半分くらい残されますし、食いつきも悪いです)
ちなみに、ゼリーはよく食べるのですぐになくなります。大量に買っておけば安心です。
追記:今年(2019年夏)も元気に羽化し、ブンブンいっていましたが、Pandaのカブトは羽化が5月と早いので、7月の終わりの時点でかなり、元気がなくなりました。
カブトムシのオスの背中の穴
カブトムシをつがい、または1匹だけ飼っている時は問題はありませんが、たくさん飼っている時に、カブトムシの角の付け根あたり、(顔部分)や胴体(背中)に小さな穴が空く事があります。
これは、喧嘩してつけられたケガです。
すぐに死んだりはしませんが、Pandaの経験上、傷ついたカブトムシは早く死んでしまう傾向があります。
カブトムシの理想の飼い方は、オス1匹にメス5匹くらいと言われているので、(俗に言うハーレム状態)オスは1匹ずつか、広めのケースで飼ってあげて下さい。
カブトムシの土に沸いた白いもの
カブトムシの土の上に白いカビのようなものが生える事があります。Pandaの経験上、カブトムシに影響はないので、放っておいても大丈夫でした。
ただ、カブトムシの体にカビが付いている場合は優しく、ガーゼなどで拭いてあげて下さい。
Pandaは土の全部変えをしました。
カブトムシの飼育ケースにコバエ(っぽい虫)が湧いた時
これは、結構嫌ですよね。
虫が湧かない土とか、マットシートなど売っていますが、きっかけは餌でバナナやリンゴなど果物をあげると湧きやすいです。
小さなダニがわいた時や、コバエっぽい虫が湧いた場合も、Pandaはマットの全部替えをします。
その方が手っ取り早いです。
カブトムシが増えすぎたら
カブトムシが増えすぎたら、幼虫のうちにどこかの山に逃がしてあげたり、人にわけてあげて下さい。
そして、成虫になったら、メスとはなして交尾させないようにして増やさないようにして下さい。
住宅街の中のちょっとした木に逃がしてあげると、多分、すぐに鳩やカラスに食べられます。
実際に、Pandaが逃がしてあげると、あっという間にカブトムシを狙って飛んで来ました。
また、国産のカブトムシならいいですが、外国産のカブトムシだと生態系を狂わせる可能性もあるので、その年は責任をもって飼ってあげて下さいね。
カブトムシの飼い方まとめ
結局、
- 湿ったマットをひいてあげたケースでつがいを飼う事。
- マットをつねにたくさん入れてあげる事。
- ベランダなどの暑い場所に置かない事。
- ゼリーをかかさずあげる事。
これだけで、カブトムシは元気に、何代にもわたって続いて行きます。
卵を個別に管理したり、サナギを一匹ずつ保護したり…などせず、こんなにゆる~く飼っても我が家は6代目に突入しました。
参考になれば嬉しいです^^