実家で飼っているポメラニアンです。
今年、犬の心臓病で最も多い僧帽弁閉鎖不全症である事が発覚しました。
あくまで、我が家のポメラニアンの場合ですので、もし、同じような症状があれば、必ずかかりつけの動物病院に連れて行ってあげて下さい。
僧帽弁閉鎖不全症の発覚
今年12歳になりました。
食欲いっぱいで、元気でしたが、
2019年の初夏くらいから、咳のような、鼻づまりのブーブー言うような音を出していたのと、
とにかく息が荒くて、
いつも口を開けて、「ハアハア」言っていました。
先代のポメラニアンが心臓が悪かったため、これはもしかして?と思い、母と一緒に病院に連れて行きました。
ところが、かかりつけの動物病院では、
心音もレントゲンも異常なし!
じゃあ、この「ハアハア」と、ブーブーと言う音は何なのか?
と疑問は残りつつも、主治医が心臓には異常ないと言うので安心して家に帰りました。
その2日後の事です。
なんと、母からこの子が倒れたと連絡がありました。
外出していた母を元気よく出迎えて、廊下から走って来るはずが、全く来ないので心配して覗いていると、
廊下に横たわって倒れていました。
幸い少しして息を吹き返しましたが、本人は元気なく、いつもピンク色の舌が濃い紫色をしています。
Pandaに母から連絡があり、かかりつけの動物病院は閉まっていたので、日曜日に空いている動物病院を探して車で連れて行きました。
そして、聴診してすぐに、
「明らかに心音は悪いです」
と言われ、レントゲンでも、はっきりと異常が現れていました。
心臓肥大によって、気管も圧迫されていました。
原因は、心臓病の一つ、僧帽弁閉鎖不全症でした。
僧帽弁閉鎖不全症とは
犬の心臓は、右心室、左心室、右心房、左心房と四つの部屋から出来ています。
通常、肺→左心房→左心室→全身
の順番に血液は流れます。
この流れは一方通行です。
血液が反対方向へ進まないように弁がありますが、その弁がゆるまる事により、
左心房 → 左心室 の一方通行でなく、 左心房 ← 左心室 と
逆方向へと流れてしまいます。
その結果、
本来は、左心房を経て左心室から全身に流れるべき血液の量が減ります。
そうすると、全身に必要な血液も減ってしまいます。
その不足した血液を補うために、心臓は頑張って動いて酸素(血液)を全身に行きわたらせようとします。
ですが、頑張りすぎた心臓は、逆にポンプ機能が落ちてしまうのです。
機能が落ちた心臓に、今度は血液がたまり始めます。こうして、心臓は大きくなり、これが心臓肥大と言って、
僧帽弁閉鎖不全症の初期症状の「咳」の原因となります。
そして、心臓だけでなく、心臓が大きくなると肺にも水がたまり、水に溺れている状態となり、
犬は呼吸が苦しくなります。
また、血流が悪くなると、腎臓へも影響が出て、急性腎不全をおこして、最悪死に至る事もあります。
一度僧帽弁閉鎖不全症になったら手術以外に完治する事はありません。
大変怖い病気なので、早期発見が大切です。
とは言え、うちの先代のポメラニアンは「咳」の段階で、病気が見つかり、薬を服用しながら18年近く長生きしましたので、きちんと病院へ行って適切な治療をすれば、天寿を全うすることもあるのは経験しています。(あくまで個体差や、その子その子で病状に違いがあります)
僧帽弁閉鎖不全症の治療
今回、我が家の2代目ポメちゃんは、
・聴診
・血液検査
・心電図検査
・レントゲン検査
・超音波検査
の検査をして、
ラシックスという利尿剤と、
フォルテコールプラスという薬が処方されました。
薬の効果はてきめんで、すぐに咳も減り、ボール遊びしてくれと元気いっぱいで、食欲も旺盛です。
無事、一命をとりとめた…といった感じです。
今は、2カ月に一回診察してもらい、心臓のお薬や利尿剤等も調整して貰っています。
心臓病によかった餌
我が家のポメは、肺にも少し水が溜まっている所まで悪化しながらも、循環器に強い良い病院に出会い、
薬の微調整をしてもらいながら、病気が発覚する前よりも、元気いっぱいです。
母は、今回、僧帽弁閉鎖不全症が発覚してから、餌もこれまで食べていた物を変えました。
これまでは、ヒルズの「メタボリックス」という餌でしたが、
今回を機に同じくヒルズの「サイエンスダイエットプロ 健康ガード 腎臓・心臓」という餌に変更しました。
病状も安定して、咳もほとんどなくなりました。
肺の水もなくなりました。
そして、今に至ります。
が、ヒルズ サイエンスダイエットプロがたまたま、なくなってしまい、
買いにいく時間がなく、数日、また餌をヒルズの「メタボリック」にもどすと、
大きい発作こそ出ず、元気はあるものの、咳が再開してしまいました!
慌てて、「ヒルズ サイエンスダイエットプロ 健康ガード 腎臓・心臓」にもどすと…、
咳はほとんど出なくなりました!
きちんと病院へ行って、正しい診断をしてもらい、
薬の調整や、心臓に負担のかからない生活をさせてあげる事が大前提ですが、
こういった、ペットの個体の状態に合わせた餌選びも、体調に影響が大きいようです。
1日でも長く、元気に生きて欲しいです^^