一人っ子と聞くとどんなイメージがありますか?
代表的なのが我がままや、マイペース…かもしれません。
あと、一人っ子だから可哀そう…でしょうか?
Pandaが娘のために配本を頼んでいる童話館の絵本が届いた時に同封してある読み物に、姉弟特集のようなものがあって、そのコメントの一人っ子のお母さんの物だけ、「罪悪感」と言う言葉が入っていました。
やっぱり、比率的に一人っ子は少数派だし、「可哀そう」って思ってしまう親御さんもまだまだ多いのかもしれませんね。
実は、Pandaは一人っ子です。
そして、我が娘も一人っ子…。
なんと2代続けての一人っ子です。
まあ、確かに、今でももう一人子供が欲しいな~と思いますし、3人兄妹なんか見るといいな~と思いますが…、
もし、一人っ子のお母さんで我が子に罪悪感を持っている方がありましたら、こんな一人っ子の幸せ人生もある!と言う事をちょっと覚えておいてもらえたらと思い記事にしました。
一人っ子は本当に可哀そうなのか?
一人っ子って本当に「可哀そう」な存在でしょうか?
多分、「可哀そう」と感じるのは、
幼い頃、兄弟姉妹で遊んだり出来ない事、
自分が姉弟がいて、仲が良かったので、当然自分の子供にも姉弟の良さを味合わせてあげたかったのに出来なかった事、
将来、親(自分)が死んだ時に、力を合わせる相手(兄弟姉妹)がいない事、
などが、その原因ではないでしょうか?
うんうん!全部分かります!
Pandaも、本当に!!兄弟が欲しかったです。父に隠し子でもいないかな!?と願うほど姉弟が欲しくて、遠い将来親を失った時に支えあえる相手が欲しい。
大人びた同級生のお兄ちゃん、お姉ちゃんを見ると、年上の知識を持ってる同級生がずるい~。
などなど、兄弟姉弟はず~と欲しいと思っていました。
個人差はもちろんあると思いますが、だいたい20歳くらいまでそう思っていましたが…、
大人になると、見事なくらいにその気持ちがなくなりました。
きょうだいが欲しい!は幼い頃の方が強く感じるかもしれません。
が、きょうだいがいない事のメリットと言いますか、すべての物事は良い面と悪い面があるので、残念な事ばかりではありません。
家庭内に、頼れる子供(きょうだい)がいないので、自然、気持ちは外へ向かい、友達が出来ます。
ただ、幼い頃の友達は、親の関与が不可欠なので、Pandaは大変でしたが、幼稚園からの親友の事が(引っ越して会えなくなりましたが)娘は今でも大好きです。
そして、血縁だけを頼らず生きて行く事になるので、出会う人を大切にして、結果的に素敵な出会いに多く恵まれる事もあります。
お盆やお正月、兄弟姉弟とその従妹が集まって…と言う楽しさをPandaの実家では味わう事が出来ませんでしたが、Pandaが十代の頃出会った友達とずっと縁が続き、今ではその友達と友達の子供たちとPandaの子供が、まるで本当のいとこのように仲が良く、お互いの里帰りの度に年に何度が会って楽しい時間を過ごしています。
“一人っ子”だから、味わえない事、もありますが、気持ちが内側へ行かない分、違う縁が外に生まれる事がある事を実感しています。
人との関係を続けて行くには、確かに努力は必要です。
縁を途切れないようにするための行動は必要です。
縁があれば、切れない…と言いますが、そういった偶然に頼るだけでなく自分で紡いで行く努力は必要だな…と思います。
けれど、最近、本当に自分が生きて来て、積み上げて来たものが、人生の色を決めている…と感じる事があります。
“一人っ子”だから、寂しくて、頼れる人がいなくて…、ではなく、豊かな人間関係を育てられる子に育ててあげる事が、子供の財産になるのではないかと思います。(まあ、それはきょうだいがいようが、いまいが関係ないですが…)
一人っ子は我がままなのか?
家の中で、子供は一人。
お菓子も、おもちゃも全部自分の物!
上のきょうだいに命令もされず、下のきょうだいのために我慢をする必要もない!
一人っ子さいこう~♪
でも、だからこそ我がままなのでは?
「一人っ子は我がまま説」ですが、これについては、その子供の性格がかなり大きいような気がします。
Panda自身に関して言えば、もう、幼少期は気が弱くて、幼稚園ではおもちゃで遊んでいる子供の輪の中に一切入れず、Pandaは幼稚園時代、なんと、幼稚園のおもちゃで遊んだ記憶がありません!(どれだけ、気が弱いのか…)
なので、我がまま以前の問題で、物を友達と取り合って、我がままを言ってなど、人生1度もありません。
でも、これにはもともとの性格プラス、理由がありまして、
Pandaの母親が、Panda可愛さに、公園でのブランコの順番取りなど、全部Pandaの代わりにしてくれていたのです><
「ちょっと、次に、この子が借りていい?」って!
絶対、やっちゃダメなやつ…。
だから、本当に小さい頃は、お母さんべったりで、スカートきゅっと握りしめての感じで、人から「我がまま」と言われた事はなかったです。だって、自分の意見を言ったり、主張する事が大の苦手だったので…。
とは言え、幼い頃のおもちゃの取り合いは、人間関係を学ぶ過程の一つなので、ダメな事ではないですよね。
すべて周りに合わせられる事が正解ではないし、時に自分の意見を人に伝える事も必要。
この辺りを反省点として、Pandaは、子供を自分の意見が言えるようにと言うのを心がけて育てました。
「ブランコ乗りたい」
と言えば、
「じゃあ、次にかしてって言ってごらん」
と気持ちを伝える事を意識して、Pandaの子供は、おもちゃでも遊べるし、喧嘩をしたり、仲直りしたり…と幼稚園生活もかなり楽しく満喫していました。
一方、Pandaの娘の友達で同じく一人っ子の女の子。
しっかりしてて、おしゃまなだけでなく、周りも認める我がままなタイプ。
車の席一つにしても、自分が真ん中に乗りたいと言い出すと、叫んで号泣で、親もお手上げと言う激しさでした。
でも、Pandaの子供は、「ああ、まただね^^」と言った感じで、気にならないみたいで、気が強く、自分をつきとおす強さがあり、「我がまま」であっても、気が合う部分があれば、友達同士で楽しく過ごせるみたいです。
同じ一人っ子でも、性格は違うんだな~と感じています。
お友達の物を横取りしない…とか、順番を守るとか…、きょうだいがいてもいなくても、ルールとして学ぶべき事や、我慢した方がいい事をきちんと教えてあげていれば、特別我がままに育つ事はないのではないでしょうか。
一人っ子だから厳しく育てた方がいい?
一人っ子って、親が罪悪感を持つ事が多い分、一人っ子だからこそ、「ここは気を付けよう」といろいろ意識してしつけなど頑張るお母さんもいらっしゃいますよね。
Pandaもやっぱり、多少は、一人っ子だから、「我慢出来ない子ね」なんて言われるのやだな~なんて思って、順番とか、お菓子の分け合いとか、よく言う事を聞いてくれるように意識して育てました。もともとの性格のせいか、その辺りはスムーズで、人前で駄々をこねたりはなかったですが、確かについつい意識して育ててしまうのも分かります。
同じ「我がまま」でも、3人兄妹の末っ子だと「3人目は上の姉弟に可愛がられてるんだね~」だけど、一人っ子だと「やっぱりね」と言われるような気がするので…。
だけど、
ルールを守るとか、最後のお菓子を分けてあげるとか、友達と楽しく過ごせるようにいろいろ教えてあげるのは当然なのですが、
一人っ子のお子さんを育てる時、ぜひ、お子さん自身が「一人っ子である事が自慢」に感じるように育ててあげて欲しいと思います。
Pandaの母親はPandaを育てる時にやはり、周りから、
「一人っ子なの?可哀そうに」
とよく言われたそうですが、最初から一人っ子だから、減った訳でもないし、可哀そうかどうかは分からないと言って、のほほんと過ごしていました。
その影響のせいか、Panda自身は「きょうだい欲しいな~」と思ってはいましたが、一人っ子の自分が可哀そう…とか思った事がなく、おもちゃも欲しい物を買って貰えて、(もちろん、いつも簡単にと言う訳ではありませんが)、お菓子も果物も競争相手がなく、快適な一人っ子ライフを送っていました。
なので、例えば、子供の頃にみんなでお菓子をシェアする場面でも、「欲しい!」と言う強い欲望がなく、「まあ、また買って貰えるし」と思って、のほほんとしていました。
その結果、人との摩擦も少なく、「一人っ子っていいね~」と周りから羨ましがられる事も多かったため、ある意味「一人っ子である事が自慢」な部分でもありました。
お菓子やおもちゃといった物質面だけでなく、もちろん愛情もです!
欲しい物を無尽蔵に与えると言う訳ではないですよ。
でも、一人っ子だからそこ、得しちゃう事があって、それを自慢に思えるっていい事だと思うんです。
(それをまた友達に見せびらかして、自慢してってのは、また、教えてあげたりしないといけないですが、)
例えば、兄弟がいれば、
「頭のいいお兄ちゃんがかっこよくて自慢」
「きれいなお姉ちゃんが自慢」
「可愛い弟が自慢」
「3人女姉妹で、強い結束が心強くて自慢」
などなど、「いいでしょ!」って思う事ってありますよね。
一人っ子だって、一人っ子で過ごせる事の楽しい部分を「いいでしょ!」って感じていいと思うんです。
長子が、しっかりしたり、中間子が自由奔放だったり、末っ子が甘えっこだったり、それぞれ、それが魅力になり、人の味になるように、一人っ子をあえて、“きょうだいのいる子”のように育てなくてもいいのでは?と思うのです。
子育てで一番大切な事は、「自己肯定感」だと思います。
他人への思いやりも、自分を肯定出来て、精神的に安定し、余裕があるからこそ芽生える優しさですよね。
せっかく一人っ子に生まれて、愛情をいっぱいかけてあげれるチャンスがあるのに、“一人っ子だから厳しく”育てすぎて、「一人っ子の自分て可哀そうなのかな?」とか、「きょうだいがいなくてただでさえつまんないのに、厳しくて、我慢ばっかり」などと感じて、「一人っ子の自分」を好きになれなかったら、本末転送ですよね。
兄弟姉弟がいると嬉しい事や、楽しい事、うざい事、いろいろあると思います。
一人っ子だって同じです。
その、一人っ子の「いい部分」を堪能できるよにしてあげるといいのにな…と思います。
一人っ子の将来。親の面倒はどうするの?
こればっかりは、未知数ですね。
親の方がどれだけ、自分の老後の用意をしたかにも左右されますし、若くして病気になる事もあれば、元気に長生きする事もあり、誰にも先は分かりません。
一人っ子で、ご両親が長生きされて、でも、認知症などになり、お世話が大変だと、やはり、きょうだいがいれば…となりますし、
3人きょうだいなどが、力を合わせて介護しているのを聞けば、羨ましくて、孤独になりますよね。
けれど、世の中、すべての方が、兄弟がみんな近所に住み、親のお世話を平等に力を合わせて見ている…なんて事は絶対にありません。
もっと、言えば、親の介護や、相続が絡んできょうだい仲が断絶した話も本当によく聞きます。
親の介護に人生を費やし、婚期を逃した一人っ子の娘さん…という話も聞いた事もありますが、本当に極端な一例にすぎないのではないでしょうか?
Pandaが転勤した先々や、周りではいろんなパターンを見ています。
40代にして、すでにご両親を亡くされている幼稚園で出会ったママさん。素敵な旦那さまとお子さんと幸せに過ごしています。
Pandaの旦那の実家は女4人に、男1人の5人兄妹でしたが、唯一の男の子は家を飛び出し実家と絶縁。Pandaの旦那の祖父(その男の人にとっては実の親)の葬式さえ欠席しました。
その後、財産分けでもめて、残りの女姉妹4人は2対2に分かれ対立。
結局、Pandaの姑さんは亡くなったのですが、対立した妹は2人とも葬儀にも来ませんでした。
Pandaの母親の友達A子さんはは、遠くに住むお母さんが介護が必要になって来ています。お母さんは離婚して出戻りの娘Bさんと暮らしていますが、自分の事が出来て、かつ、娘Bさんの世話まで出来ていた頃は、母親の友達A子さんは里帰りして楽しく過ごせていましたが、最近は同居している娘Bさんがお母さんのお世話が大変だと愚痴って来るので、きょうだい仲がぎくしゃくしているそうです。
Pandaの趣味で通っていた先生のご両親はお二人とも90歳を超えています。先生には弟さんがいますが、他県の遠方に住んでいてご両親お世話はいっさい出来ません。先生は、ご両親の近所に住んでいますが、自分たちの事を自分で出来る間は、頑張ってもらうと言って、細やかなお世話はせずに、見守っていました。
と、こんな感じで、きょうだいがいても、遠方に嫁げば、地元に残った子供が一人で世話をする事も多いでしょうし、家庭によっては、介護と子供の受験が重なって、一方のきょうだいだけに介護の負担がかかったり…、
家族の数の分だけ、いろいろなパターンが存在します。
理想は、きょうだいで相談しながら、力を合わせて、親の介護が出来るといいですし、実際、そんなご家庭もあります。
けれど、こればっかりは、きょうだいがいるから100%安心で心強い…とも言えず。
親の自分になにかあった時…、せめて金銭面の負担をかけないように…とかは出来る対策ですが、きょうだいがいるから心強いとは言え、親を失う悲しみがめちゃくちゃ軽減される…と言う事はありません。悲しいものは悲しい。
この悲しさは、きょうだいがいても誰がいても、自分で乗り越えて行くしかないのかもしれない…とPandaは思うのです。
(この話はもっと書ける事があるのですが、もう少し時間をおいてから、また記事に追記しますね)
結局、一人っ子って幸せなの?
はい!幸せです♪
もし、もし、今もう数歳若くて、すぐに恵まれるなら…、子供はやっぱりあと2人欲しいです!
が、じゃあ、今、一人っ子で物足りないのか?とか、不幸なのか?と問われると、
全くそんな事もなく、本当に、子供は可愛くて、一人でも恵まれて、ありがたさと幸せでいっぱいです。
で、Panda自身は?
と問われると、やはり、
幸せです^^
両親から、本当にいっぱい愛情をかけてもらいました。
そのせいで、まだ子供の頃の記憶とか、感覚が強く残っていて、自分が、子供のままの気がするくらいです。(立派なおばさんの年齢ですが…)
結論…、一人っ子は可哀そうでも、不幸でもないし、結構幸せです♪
とは言え、子供がもう一人いたらな~とか、きょうだい欲しいな~とは思いますけど^^
と、いった感じでしょうか。
もし、我が子が一人っ子だったために、「罪悪感」を持っているお母さんがいらしたら、そんなに「可哀そう~」「悪いな…」なんて思わないで下さいね。
あ、一つ、一人っ子の一番よくない所としては、やはり、一粒種なので、何かあったらどうしよう><と心配が尽きない所です。