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子育て

子供が学校の視力検査で引っかかっても近視や遠視とは限らない

小学校の視力検査で引っかかる

今回のカテゴリーを転勤による引っ越しのメンタル面に入れるかどうか迷いましたが、子育ての中に分類しておきます。

今回、改めて、“小さな人” 子供についての不思議を感じざるを得ない出来事がありました。

小学校低学年の我が子が、先日学校の視力検査に引っかかり、病院での再検査をするように書いた紙を持って帰りました。

pandaは現在ちょこっとしたバイトしかしていませんが、最近いろいろな事が起こり、子供が学校に行っている間に家事をすべて済ませる事が出来ず、ついつい一人で留守番させたり、かまってあげる事が出来ませんでした。

一人っ子なので、遊んであげれない時にタブレットで動画をよく見ていました。目を休めなさいと注意はしていましたが、そこは子供なのですぐには止めず、ずるずると1時間以上見続ける事も…。

こっちもついつい助かるので、甘くなりがちでした。

そして、学校から持って帰った検査結果は、右0.2 左0.3 という視力!

…反省><

これまで一回も視力検査に引っかかった事もなく、日常生活でも見えにくさを訴える事もなく、学校の黒板も見えないと聞いた事もありません。

すぐに近所の眼科に連れて行きました。

子供自身は眼鏡はかけたくないようで(眼鏡に憧れる子もいるみたいですが)、眼鏡かけるようになったらどうしよう…と本人も心配していました。

眼科での検査

眼科での検査は一般的なCの穴の向きの検査や、眼圧や、赤と緑の中の黒円のどっちが濃いか…といった普通の検査でした。

待合室でしばらく待ったのち、先生に呼ばれてPandaと子供が診察室に入りました。

さあ、ここで「近視ですね」と言われるぞ…と覚悟をしました。(ちなみに、Pandaも旦那も近視で中学生くらいから眼鏡やコンタクトを使っているので遺伝的なものもあるかな~と考えていました)

が、眼科の先生は全く視力についての話はせず、子供に、

「学校は楽しい?」

「クラス替えあった?先生は慣れた?」

など、雑談を始めます。

もともと活発な我が子ですが、少し緊張ぎみに答えていました。

Pandaは、結局あの学校での視力が近視などが原因なのか、それともCの向きがわかりにくかったのが原因なのか?が知りたくてたまりませんでした。

少しの間先生と子供が話をした後、

「お母さんは先生とお話しがありますからね」

と看護婦さんが子供を診察室から連れ出しました。

そこで、先生がPandaに話した内容は思ってもみない事でした。

「お子さんは内気ですか?」

「いえ、どちらかと言えば活発な方です」

「最近何か変わった事がありますか?」

「まあ、いろいろ…」

そんな会話が続き、

「で、視力はどうだったんでしょうか?」

と先生に尋ねると、先生から意外な言葉が返って来ました。

視力低下は近視が原因ではない?

先生は今回の視力検査で、視力が出せなかった、と言いました。

ちなみに、病院での検査は右も左も0.1です。これが本当なら、かなり生活にも支障があるはずです。

Pandaは全く意味が分かりませんでした。

我が子は割としっかりしているタイプだし、Cがどっちを向いているか意味も分かっている筈です。

先生のお話は次のような事でした。

普通、視力検査をして視力が悪い場合は、度入りの眼鏡をかけて検査するが、その眼鏡をかけても見えなかった。

子供は緊張すると眼球の筋肉にきゅっと力が入って、本当に正確な視力が出せない事がある。

また、悩みごとで円形脱毛症や登校前に腹痛がする事があるのと同じで、何か苦しい事や嫌な事があると、それを見たくない…、直視したくない…という気持ちが働いてそれが視力に影響する事がある…と。

視力にメンタル的な影響?

Pandaはその事を全く知らなかったため、驚きました。

と同時に、実は、子供にとってもPandaにとっても思い当たる事があったため、ある意味、納得もしました。

子供の正しい視力をはかるには瞳孔を開きっぱなしにする目薬をさして1時間ほど経った状態での検査をする必要があると言われました。(サイプレジンと言う目薬で、目の調整力をまひさせて、その子の正確な視力をはかるそうです)

眼科に行ったのが学校の後だったため、病院も閉まるのでまた後日の検査となりました。

視力低下の原因

前回の目薬をさす検査ですが、目薬の影響で2日間くらい目が見えにくかったり、まぶしかったりすると聞いていたので、2週間後の土曜日に再び病院に子供を連れて行きました。

土曜日の午前中に眼科に着くと、一回目と同じくCの字の検査など一通りの検査を終えました。

そして、度入り眼鏡を使った検査もしました。

Pandaがドキドキして待っていると、先生に呼ばれました。

「今回は視力が出ましたよ。なので、目薬を使った検査は必要ありません」

と開口一番言われました。

ただし、視力は0.5と少し低めなので、視力低下を招かない生活習慣や、眼球の運動をするようにとも言われました。

そして、最後にやはり、何か大きなストレスとなるような事はないですか?

と聞かれました。

2か月前に大切な人との別れをPandaと子供は経験しています。

そして、子供は、思い出しては涙ぐむPandaに対して、

「考えないようにすればいいんだよ」

と言います。

まさに、その考えないようにする=現実を見たくない…という気持ちが、視力の低下の一因になっているのかもしれません。

こういった気持ちからくる視力低下を「心因性視覚障害」と呼ぶ事をその時はじめて知りました。

ストレスによる子供の視力低下に親が出来ること

結局、今回は近視の傾向はあるものの、様子見で眼鏡も必要なく、生活習慣を気を付けると言う事で終わりました。

最後に先生は、家でお母さんが出来る事は二つありますとおっしゃいました。

一つは、視力の事を何度も子供に言わないようにして下さい。

もう一つは、おうちで優しくしてあげて下さいね。

でした。

現代の子供は、スマホ、タブレットネイティブなので、昔の子供よりも視力低下が早まる傾向があるのかもしれません。もし、本当に近視の傾向が強ければ、きちんと病院に行って眼鏡の処方をしてもらわないとますます視力も低下するので、自己判断はせず、視力低下を指摘されたら、きちんと病院に行ってあげて下さい。

ただ、子供の視力と言うのは大人が思うほど単純でなく、こういった心因性もあると言う事も知っておいたらいいかもしれません。

人間の心と体って本当に不思議だな…と思いました。