結婚17年。
旦那の転勤による引っ越し7回のPandです。
引っ越しは国内だけですが、子供が生まれてからも3回引っ越しを経験しています。
夫婦二人なら、旅行の延長と悠長に構えていた遠方への引っ越しも、子供がいるとがらりと状況が変わってきます。
また、子供と言っても、赤ちゃんから中学生、高校生となるとまた問題点も変わってきます。
転勤による引っ越しが子供にどんな影響を与えるのか、Pandaの子供や、社宅で出会った旦那と同じ会社の人たちの子供の様子など、実際に出会った人たちの転勤が子供に与える影響や問題点を語ってみたいと思います。
引っ越しが子供に与える影響 3歳くらいまで
赤ちゃんや幼稚園に入る前、3歳くらいまでの子供がいる場合の問題点は、子供のメンタルよりも、引っ越しの準備自体の方が大変な印象ですね。
もともと、保育園利用をしていれば子供の預け先には苦労しませんが、幼稚園入園前の小さな子をかかえての準備は物理的な問題が発生します。
荷造りするにも、子供は自由に動き回るし、危ないし。単発利用が可能な一時預かりを利用しようにも、号泣して嫌がられたり…。なので、荷造りは、昼寝の合間や、夜子供が寝てからの作業になったりします。
子供のおもちゃは、おもちゃのカテゴリーで箱にさっと詰めやすいですが、子供は押し入れの奥から出て来た、久しぶりに見たおもちゃで遊びたがったり、飽きたと思っていたおもちゃも出してくれ~と言われたりするので、最終的な荷造りは結局後半になったりました。
Pandaが社宅にいた頃は、小さい子がいる家庭はかなりの方が、奥様の実家のお母さんが手伝いに来ていました。
また、金銭的に余裕があれば、引っ越しのエプロンサービスを利用する手もあります。
料金等は、荷物の量でもちろん違って来ると思いますが、夫婦と幼い子供一人の3人家族分で見積もってもらった際は料金7万円でした。
少し高いですが、引っ越しの前日まで貴重品の管理さえすれば、いつも通りの生活が送れますので、手伝いの手がない時など利用するのも手かなと思います。
実際、実家の親や兄弟に手伝って貰う場合、遠方から来て貰う距離なら、結局交通費やホテルなら宿泊代もかかります。引っ越しは、引っ越してからもしばらく大変ですので、子供が小さい時だけは割り切って使って乗り越えるのもいいかもしれません。
そして、3歳になる年の秋以降に引っ越しが決まった場合に問題となるのは幼稚園です。
幼稚園の説明会や、願書の提出が10月から11月の幼稚園が多いため、人気のところはすぐに定員でいっぱいになったりと、地域によっては幼稚園探しは大変かもしれません。
ただし、定員がいっぱいになった幼稚園も、入園予定の園児さんが引っ越したりとキャンセルが出る事もあります。また、学区が決まっている公立小学校と違って、幼稚園はバス通園が出来るため、引っ越し先の家の近くの幼稚園がいっぱいでも、諦めずに範囲を広げて探す方法もあります。
なお、秋に入園手続きを済ませた後に引っ越しが決まった場合は、入園料を返金してくれるところは多かったです。また、Pandaの子供が最初に入園した幼稚園は備品なども、無記名、未使用なら引き取ってくれるようでした。制服も4月の時点で引っ越しが怪しければ、決定するまでの貸し出しもしてくれていました。
各幼稚園で対応は違うとは思いますが、入園する前なら何らかの配慮はほとんどの幼稚園がしてくれると思います。
そして、引っ越し後の子供への影響ですが、場所見知りなどがあるお子さんなら、多少不安定になる事もありますが、やはり幼い分、親がフォローすれば、そんなに心配がないかな…というのが印象です。
長時間過ごすリビングの家具の配置やカーテンをそのままにしたり、新しい家を冒険したり…と工夫する事で、子供もすぐに慣れていきます。
「前のおうちがいい~」と泣かれるお子さんもいるでしょうが、「そうだね」と受け止めてあげて下さい。思った以上に子供は柔軟なので、きっと数か月で楽しく生活ができますよ。
一つだけ気を付けるとすれば、「泣いたって、仕方ないでしょ」や、「ぐずぐず言ってもどうにもならないんだから」などと、正論なんですが、子供さんの気持ちを抑え込む言葉は言わないでおいてあげて下さい。
子供だから、「まえのおうちがいい~」としつこく言うかと思いますが、どうにもならないけど、「そうだね」とその都度受け止めてあげて下さいね。
引っ越しによる転園が子供に与える影響 幼稚園
では、少し上の3歳から6歳、小学校入学前あたりで引っ越した場合です。
幼稚園年少さん年中さんあたりだと、個人差もありますが、やはりまだ幼いので、数か月もすれば、新しいクラスにお友達が出来れば意外と1週間くらいで慣れます(笑)子供によっては、1日目で楽しかった~と言って帰って来る事も!
幼ければ幼いほど、新しい場所への慣れは早い印象です。
また、3歳4歳の頃って、しっかり記憶がある方も多いですが、一方でよく覚えていないという方もいますよね。3歳になって初めての幼稚園生活に慣れた頃に、また引っ越しで一から…と子供が不憫に思うかもしれませんが、年少クラスだとまだ子供同士のグループなど出来てないので、親が心配するよりも子供はすぐに仲良くなれます。
また、年中、年長もしっかりして来たとは言え、まだまだ幼いので、がっつりとしたグループが出来ている事も少なく、1週間くらいで、「楽しい!」と言う言葉が聞けたりします。
ただ、「楽しかった」と笑顔で帰って来ても、やっぱり前に住んでいた場所や通っていた幼稚園、友達の事を忘れた訳ではありません。
子供なので、寂しいや懐かしいといった感傷は長く続きませんが、やっぱりしばらくは「前のところへかえりたい」と言うかもしれません。
Pandaも正直、子供にそう言われるたびに不憫になって泣きそうになったり、実際自分も寂しくて泣いたりしていました。
よく、転勤などで引っ越しをした時、親は子供の前では楽しそうにしていれば、子供は親を見て安心するとネットなどに書いてありますが、もちろん、親が引っ越しを前向きに楽しく演出するのはとてもいい事だと思います。
実際、転勤による引っ越しを、親が楽しそうにしていたから大変な事だと思いもせず、大人になってから、大変だったと聞いて、親の影での苦労を知ったという人もいます。
なので、引っ越しで自分も寂しい時でも、子供を安心させるためにいつも笑顔で、楽しくワクワクするイベントにして行く事も一つの正解かもしれませんね。
ただ、Pandaは、前に住んでいた土地や友達が恋しい時は、大人(親)だって子供と一緒に泣いてもいいと思うんです。
出会いがあり、別れがある。
それって人生そのものですよね。ずっと同じ土地に住み、変わらぬ顔を見ているとなかなか一期一会などと言う言葉も実感しにくいですが、転勤で土地を転々としていると、本当に嬉しい出会い、寂しい別れが繰り返しあります。
別れの後の寂しい気持ちを子供に見せて、でも、また新しい土地で生活して行くうちに、新しい出会いがあり、友人が出来る親の姿を子供に見せるのもいいんじゃないか?と思うんです。
別れの寂しさに泣いても、また楽しい日々がやってくる事を身をもって見せてあげてもいいのでは?
と。
だから、親が絶対笑顔で!…とは言いません。
一緒に、乗り越えて、楽しい場所になっていけたらいいなと思います。
あ、ただ、引っ越してからの幼稚園ですが、新しい幼稚園で先生がフォローしてくれればいいのですが、やはり当たりハズレはあります。
いくら幼いとは言え、転勤で引っ越してから、新しい幼稚園に馴染めない子供もたくさんいます。
そこで、転園先の先生がゆっくり慣れるまでフォローしてくれれば、時間がかかっても徐々に慣れて行きますが、中には慣れない幼稚園に「いかない」と言って、なかなか慣れず、その上、その子へのフォローをあまりして貰えず、完全登園拒否になった社宅のお子さんもいました。
結局そのお子さんは年中の間は幼稚園に通わせるのを諦めて、思い切って、雰囲気の違う、その子にあった幼稚園をゆっくりと探して、年長の春から通わせて、無事卒園まで楽しく過ごす事が出来ました。
すぐに慣れる子。時間はかかるけど慣れる子。その幼稚園、またはたまたま担任の先生が合わず、幼稚園を転園する子。
いろいろありますが、社宅で出会ったお子さんは皆、お友達が出来て楽しく過ごしているようです。
そして、親の方ですが、自分の子供がどうやら、新しい世界に馴染むのに時間がかかるタイプだと気づいてから、会社内での出世を諦めて、転勤のない地域限定社員になったり、転勤のない会社に転職する人も少なくはないようです。
引っ越しによる転校が子供に与える影響 小学生
引っ越しが小学生になってくると、幼稚園よりも心配は増えて行きます。
勉強の進み具合はもちろんですが、やはり一番気になるのは子供の人間関係です。
一番理想的なのは小学校へ入学する4月のタイミングに間に合うように引っ越しをする事ですが、
もし、小学校に入学後に転校する事になるなら、次のタイミングは夏休みがいいかなと思います。
理由は、小学校生活自体に慣れて来た事、夏休み明けの2学期からの転校生が割と多い事。
運動会に参加出来て、クラスの大きな行事を一緒に体験出来る事などです。
そして、タイミング的に3学期に引っ越し…となった場合ですが、運動会や音楽発表会などの大きな行事は終わり、仲の良い子も低学年と言えども固まっています。
ですが、3学期は実質2か月で春休みに入ります。クラス替えもあるので、すぐに仲の良いお友達が出来なくても、次のクラスで出会いもありますので、どうにか乗り切れる長さです。
なので、望む時期に転校出来なくても、それぞれの時期でメリット、デメリットがありますので、子供の柔軟性を信じて、楽しい学校生活が送れるように見守ってあげて下さい。
あと、どうにか気を付けてあげたいのは、小学校高学年の修学旅行です。
友人関係がしっかり築かれている上に、クラスに馴染む前に修学旅行があった場合、やはり寂しい思いをするお子さんは多いようです。
会社の社宅や、旦那様の都合もあるとは思いますが、高学年のお子さんへの配慮はしっかり考えてあげて下さい。
転勤族の家庭で育って大人になるとどうなる?
小学生になってからの転校も、やはり低学年であればあるほど、馴染めますし、高学年になって来て、お友達大好き!の楽しい時の引っ越しは可哀そうなのは確かです。
転校などなくても、今の時代、いじめなどが心配な上に、新しい人間関係を構築せざるを得ない生活は子供にとって負荷がかかっている事も確かです。
Pandaも、我が子の転校の経験を語れるのは今現在は小学校低学年までですが、社宅で沢山、子供さんがいる家庭と出会いました。
長い方では子供が中学生になってもずっと転校を繰り返している方もいます。
ですが、印象としては小学校までは旦那さんに付いて行って、子供が中学生になると単身赴任と言うパターンがかなり多いです。
で、気になるのは転校を繰り返して来た子供たちがどうなったかですが…、
普通に成長して、幸せになっています^^
Pandaが実際に会った、転勤族の家庭で育った大人の人たちです。
- 父親の転勤による引っ越しを小学生の頃経験した25歳の女性(教師)は、小学校4年生の頃転校し、仲の良い友達と別れるのが嫌でめちゃくちゃ泣いたわ~と笑顔で語っていました。
- 高校生の姉と中学生の弟の場合、お姉さんの方が外交的で活発、弟さんの方が内気だったのでご両親は弟さんの方を心配していましたが、実際に転校してみると、弟さんは転校先の中学校にすぐに慣れて、逆にお姉さんの方が馴染めず苦労したそうです。そんなお姉さんも就職し、弟さんも大学生になり、元気に暮らしています。
- 公務員(警察官)の家庭で育ち、ずっと移動と引っ越しを繰り返して来た60代の女性。結婚して二人の娘と5人の孫に囲まれて、幸せに暮らしています。お人柄もとても素敵な方で、子供の頃の引っ越しは人生の中の一部の出来事なんだなあと、安心しました。
- Pandaのある習い事の先生。旦那さまが転勤族だったため、娘さんも小学校を3回くらいかわり、中学校でも転校を経験していますが、転校生は注目されるため、それが病みつきになり(笑)、転校大好きだったそうです。今では、ご結婚されて幸せに暮らしています。
このように、転勤族の家庭で育っても、幸せに暮らしている…、と言うか、その人の人生を形作る出来事の一つでしかないので、子供が可哀そう…と悲観せず、子供の寂しい気持ちは受け止めつつも、前向きになれるように見守ってあげて下さい。
Pandaの子供も、幼稚園から小学校へかけての時期に、良いお友達に恵まれて、本当に楽しい学校生活を送っていました。それが、転勤、引っ越しでお別れとなり、いまだに帰りたいと言っています。
ですが、逆に考えると、転勤、引っ越しがあったからこそ出会えたお友達なんです。
引っ越しや転園、転校がなければ、同じ土地でずっと生活していた訳です。それが羨ましくもあり、でも、一つ所で生活していれば、絶対出会えなかった人や場所と出会える。
限られた人生で、いろんな世界を見れるって、素晴らしい事だなと思います。
なので、Pandaは出会った縁を大切にしながら、遠くても子供の友情が続けられるように手紙を書く準備をフォローしたり、別れて寂しいのは、それだけ幸せだったからだという事を何度も話しています。
そして…、ちょっとブラックですが…、転勤した土地が嫌だったり、めちゃくちゃ嫌~な人がいたり、子供のお友達に意地悪な子がいても、どうせ引っ越しして別れられるし~♪と気軽なのも転勤族のいいところですよ^^
慣れない土地で、親も子も寂しいのは当たり前。
でも、きっと少しづつ、楽しい生活が送れるようになります。
そして、現在の場所に引っ越して来て4ヵ月が経とうとするPandaも、まだまだ寂しいですが頑張ります!